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OUTPUT大全

樺沢紫苑著「OUTPUT大全」読了。 人間の脳はインプットした情報は2〜4週間くらいしか海馬に保存されないが、アウトプットすることで長期保存される仕組みになっているようだ。 本著には「話す」から始まり「書く」「行動する」という3つのパターンでアウトプット方式がまとめられている。どこからでも読めることと、見開き2ページ単位で構成されているため、短時間で読み切れる。私は「行動する」から読んで感動し、一気に読破。 最も印象に残ったのが「まとめる」こと。私の上司に驚異的に仕事ができる人がいるが、 その上司は10年以上前から業務日誌を付けている (ちなみに誰にも見せないために日報ではなく日誌らしい)。日々の打ち合わせを要約し、自分なりに理解し、わからない箇所は調べて勉強して解釈する。上司の発言はブレがないし、一貫している。前々からすごいと思っていが、本著でその原因が分かった気がする。 私は仲間の活動をパワポにまとめて経営層へのプレゼン資料を作る仕事が多い。活動を知っていることは大前提で、それのポイントや経営層へのメッセージなどをスライド1枚でまとめることは至難の技だ。だが、 書き上げたあとは、活動メンバーの誰よりもその案件についてポイントを抑えて理解している (詳細は活動メンバーの方が詳しいが…)。これもアウトプットの効力だろう。 アウトプットこそ、仕事のすべて。 是非、一読願いたい。

個人金融資産が1800兆円を超える

日本銀行が2017年3月17日に発表した資金循環統計(速報)によれば、2016年10〜12月の家計の金融資産残高は1800兆円に達しました。 内訳をみると 残高(兆円) 構成比(%) 金融資産計 1,800 100 現金・預金 937 52.0 債務証券 25 1.4 投資信託 94 5.4 株式等 167 9.3 年金・定形保証 154 8.6 保険 370 20.6 その他 51 2.8 (日本銀行 資金循環統計(速報)  筆者加筆) となっており、現金・預金の伸び率が最も多く、ついで保険となりました。 これを見る限り、投資への動きはまだ鈍いと言えます。 また保険の比率が20%も占めていることも着目すべき観点です。 日本の文化として「必ず入っておくべきもの」という固定概念が強く、その要・不要はあまり検討されていない場合が多いです。 本当に必要な保険は、そんなに多くありません。それよりも自分で管理できる資産(現金・預金、株、投信、債券など)を多く持つべきです。 これについては、いずれまた詳しくご説明いたします。 誰にも聞けない「お金」の不安・疑問、相談してください!

軽自動車の一律保険料が改定される!

軽自動車の保険料が改定されることが損保業界と自動車業界で大幅合意になったと、17 日付け日経朝刊に掲載されています。 従来、 4〜5万程度だった保険料が「車種による事故率」によって増減するよう です。 記事では、 ・事故率が高い車は4〜5千円の上乗せ ・平均的な車は従来通り ・ 事故率が低い車は4〜5千円の割引 で検討さている模様。 税金においても優遇されていた軽自動車ですが、その人気で販売台数の増加、それに伴う事故の増加で保険会社も今の制度ではカバーしきれなくなったと思われます。 誰にも聞けない「お金」の不安・疑問、相談してください!

所得税の税制改革はなるか?

昨今の新聞記事を賑わせている「税制改革」。配偶者控除が廃止され夫婦控除になるなど、 私たちが取り巻く税制は常に議論され、変更される可能性があります 。 私も含めてサラリーマンにとって、税制は疎いものです。知っている用語としては「消費税」をはじめとした各種税金と、「年末調整」「高額医療費制度」「住宅ローン控除」くらいではないでしょうか?そもそも「年末調整って何でされるの?」なんて、今更ながら思っている中堅社員も多いハズ。 そんな方のために釈迦に説法かもしれませんが、少しだけ講義を。 私たちが収めている税金の計算は複雑ですが、理解すると考え方は至ってシンプルです。 私たちが得ている「所得」に掛かる所得税は1 0個に分類されます。 ・サラリーマンの「給与所得」 ・預金の利息等で得た「利子所得」 ・株式等の配当で得た「配当所得」 ・不動産収入で得た「不動産所得」 ・自営業等で得た「事業所得」 ・資産の譲渡で得た「譲渡所得」 ・退職金等の「退職所得」 ・山林の伐採や譲渡で得た「山林所得」 ・一時的な収入として得た「一時所得」 ・その他で得た「雑所得」 なんでこんなに分類されているか?それは、 それぞれ税金の計算方法が異なる からです。各所得において、どんな計算方法があるかは興味ある方は調べてみてください。 さて、所得税の納税額の計算ですが、上記10個に分類されているとは言え、大きくは以下の計算式になります。 納税額=(①所得の合計ー②損失額ー③損失の繰越額)ー④所得控除☓⑤税率ー⑥税額控除 各項目を簡単に説明します。 ①10個の所得の合計額 ②各所得で赤字になった額の合計(損失として引き算できる所得は限られています) ③前年までにカバーしきれなかった②の赤字額 ④所得に関わる控除です。基礎控除、配偶者控除などが該当します。 ⑤①〜④までの合計金額に対し、決められた税率を掛けます。 ⑥⑤の結果から更に控除額を引き算します。住宅ローン控除などが該当します。 以上で、納税額は求められます。 年末調整では、想定所得(①)と実際に得た所得で上記式を再計算して、必要な控除(④⑤)を加味した上で、納税額を再計算することになります。大抵の人は①が多めに計算されているため、12月給与で還付されていると思います。これが「

日本生命から不妊治療保険が販売

2016年9月6日付けの日経新聞朝刊で、国内初事例として、不妊治療用の保険が販売されることになったという記事が掲載されました。 体外受精か顕微授精を受けた際に給付金を最大12回まで受け取れるのと、出産時には祝い金も受け取れ、保険料は月額1万円前後になる模様です。 不妊治療には高額な費用が必要だと聞いたことがあります。 このような商品開発を保険会社が積極的に行ってもらえると、FPとしても皆様が目指す多様な生活をサポートできると思いました。 誰にも聞けない「お金」の不安・疑問、相談してください!

日銀総括から住宅ローンを考える

9月20,21日に日銀総括が行われます。 日銀は物価2%上昇に向けて、金融緩和を続けると想定されます。 今年1月から導入されたマイナス金利で長期金利が低下し、住宅ローンの固定金利が低下しました。8月までの金利では、変動金利より下がるという逆転現象まで起こっています。 さて、この低金利ですが、今後はどうなるでしょうか? 8月に長期金利が若干上昇し、9月の住宅ローン金利が多少上がった金融機関が多いようみ見受けられますが、 長期金利の低下は今後も続く と考えられます。 日銀が「物価2%上昇を目標とする」ことを変えないと予測されていますので、 日銀がマイナス金利政策を早期に取りやめることは考えにくいことから、今後も金融緩和策が取られていくと想定されます。 国債購入も引き続き行われいくことでしょうから、長期金利は引き続き、住宅ローンの固定金利は低水準を保つと想定されます。一方、変動金利に関しては大きな変動はありませんが、現在の状況で預金金利が上昇するとは考えにくく、日銀のマイナス金利政策に直接的な影響を受けることなく、低水準が続くと想定されます。 従って、住宅ローンに関しては、固定金利・変動金利ともに「低水準」の状態が続くことは変わりないと想定されます。 では「どちらを選択するか」ですが、私としては、以下をお勧めします。 ・固定金利が変動金利以下であれば、固定金利(なるべく長期間固定であるもの) ・固定金利が変動金利より高ければ、変動金利 です。住宅ローンで借り入れる金額は巨額であるため 「可能な限り低金利で借入」が原則 です。あくまで「金利を見て選ぶ」が基本的な選択方法となります。 誰にも聞けない「お金」の不安・疑問、相談してください!

楽天カード GOLD!?

突然ですが、クレジットカードに「楽天カード」を利用している人は結構多いのではないでしょうか? カード利用すれば、共通ポイントである楽天ポイントが100円で1ポイント貯まることや、様々なイベントでポイントが貯まりやすくなっています。 その楽天カードですが、9月1日に「楽天カードゴールド」が発行されることが分かりました(2016年8月31日付け日経新聞朝刊)。 年会費は一般的なゴールドカードに比べて割安の2160円で、国内空港ラウンジとホノルル国際空港、仁川国際空港のラウンジが利用できます。何よりも楽天ポイントが5倍貯まるのが大きな特典です。また、 まだ詳細を見ていないのでなんともいえませんが、一般的にゴールドカードは海外旅行保険等も自動付帯されていることが多く、そのサービスの多さは一般カードの比ではないため、結構オトクなカードです。 私は従来からクレジットカードは積極的に利用するように提言していました(「 ク レジットカードを無理なく有効に使う方法 」参照) が、楽天カードを利用されている方はゴールドを検討してみるといいと思います。 年会費が2,160円掛かるので楽天ポイントで元を取ろうとすると、43,200円の利用が必要です。 我が家では生活費(食費や水道光熱費など)をクレジットカードで払っているので、43,200円くらいは1ヶ月で利用してしまうため、十分に元は取れると思いました。 楽天カードは我が家でもサブカードの1枚なのですが、これを機にメインカードに切り替えてもいいかなと本気で思いました。 誰にも聞けない「お金」の不安・疑問、相談してください!